鍔：牡丹獅子文図
銘・埋忠数馬助 橘宗義作
裏銘・寛文二壬歳行年六十二歳
Tsuba:Botan Shishi Mon Zu
江戸前期
特別保存刀装具鑑定書付き 刀剣美術所載品
縦85.1mm 横76.7mm 厚3.5mm 重104ｇ
【コメント】
鉄研磨地変り木瓜形 高彫欄間透 金銀象嵌色絵 両櫃孔赤銅埋 角耳
埋忠家は、刀身彫で有名な戦国、桃山期の埋忠明寿から始まる一門です。
この埋忠数馬助橘宗義は、「埋忠明寿孫数馬助宗義延宝九年辛酉六月日」と銘した脇差が存在することから、明寿の孫と言われている鍔工です。
この鍔にも寛文二年、六十二才の作と裏面に刻され、江戸前期作の鍔としては珍しい一品です。
年期もさることながら、流石明寿孫、見事な彫技を見せています。
牡丹花の鋤出し彫、欄間には実に見事に獅子が立体的に彫られています。
刀身彫を得意とする宗義、年期ある貴重な名鍔です。
専用桐箱入り
