小柄:傘人物図
銘・宗民(花押)
Kozuka:Kasa Jinbutsu Zu
江戸中期
特別保存刀装具鑑定書付き

長さ97.6 幅13.7
【コメント】
四分一研磨地 片切彫
横谷宗民(王偏に民)の片切彫の秀逸な小柄です。
幕末の名工加納夏雄に「片切彫と云うことに就いては、未だ宗民の如く妙味を感ずる彫方は無し、片切彫と四分鑽とを混え用いて、一種妙絶の味を現したるがごときは、其意匠霊腕賞嘆すべき者也。」と絶賛されていることからも、片切彫の創始者として他の追随を許さない独歩の地位を確立していたことが分かります。
この小柄は、網屋、野田喜代重が所有していたとされる、宗民の下絵帳にある作、英一蝶下画とされ、傘が突風で空に舞い上がった様を、小者が慌てた表情で見上げるという頗る面白い構図の作です。
「刀剣金工名作集」「宗民作品控帳」「横谷宗民」小倉惣右衛門 等所載
落とし桐箱入り



