刀 (太刀銘)三河国住藤原元久作
(みかわのくにじゅうふじわらのもとひさつくる)
平成八年五月吉日 為長井隆史氏


Katana:MikawanokunijuFujiwaranoMotohisa



現代・愛知



刃長:79.9(二尺六寸四分弱) 反り:2.8 元幅:3.84
先幅:3.27 元重ね:0.79 先重ね:0.57 穴1




 鎬造り、鎬庵棟低い、大切っ先。 表裏二筋樋をハバキ上で丸留める。 鍛え、地沸厚く付いた小板目は、細かな地景を交えて良く詰み、総体的に上品肌立ち、地鉄良好。 刃文、ふっくらとした大互の目乱れは、刃中互の目足長く入り、  刃縁明るく締まる。 帽子、湾れ調で先小丸に返る。 茎生ぶ、先栗尻、鑢化粧筋違い。 銀ハバキ。 時代研磨(小サビ有り)。 白鞘入り。 



【コメント】
 元久は橋本勇男と言い、昭和九年、愛知県蒲郡(がまごおり)の生まれ、一家は幕末より続く刀鍛冶家系で、初代一則、二代一則、武則と続き、元久は四代目に当たります。初代は石堂運寿是一の門人に当たります。昭和二十五年より父武則の元で修行し、昭和四十二年十一月に作刀認可を受け、以後新作刀展では、入選二十七回を数える刀工です。備前伝乱れ刃、大和伝、肥前刀の直刃を得意とし、同工の刀は、昭和期の戸山流居合道師範、中村泰三郎の愛刀としても有名です。
 本作は平成八年、同工六十二歳の頃の作、南北朝期の備前太刀を狙った、豪壮無比な一振り、寸法二尺六寸四分弱、元幅3.84㎝、先幅3.27㎝もあり、地沸厚く付いた小板目は、地景を交えて良く詰んで、細やかに上品肌立ち、ふっくらとした大互の目乱れは、刃中互の目足長く入り、刃縁明るく締まっています。注文打ちの入念作だけに、地刃も良く冴えており、これだけ長大な作を破綻なく、見事に鍛えています。現代三河鍛冶代表工、橋本元久による渾身の超大作です。












商品番号:L-531 刀 (太刀銘)三河国住藤原元久作

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