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刀 銘:備前國住長船与三左衛門尉祐定作(二代)
(びぜんのくにじゅうおさふね
よさざえもんのじょうすけさださく)
永禄七年八月吉日


Katana:BizenkokuOsafuneYosazaemonnojoSukesadaSaku



古刀・備前 室町後期
保存刀剣鑑定書付き




刃長:68.8(二尺二寸七分) 反り:1.7 元幅:3.25
先幅:2.17 元重ね:0.79 先重ね:0.52 穴1




 鎬造り、鎬高く庵棟尋常、中切っ先やや延びる。 鍛え、杢目交じり板目肌柾掛かり良く詰み淡く映り立ち地鉄精良。 刃文、元細直刃基調小乱れ小互の目尖り刃交え小沸え付き砂流しかかる。 帽子、小乱れて小丸に深く返る。 茎生ぶ、先栗尻、鑢浅い勝手下り。 金無垢二重ハバキ。 研磨充分。 白鞘入り。



【コメント】
 与三左衛門尉祐定(二代)による俗名入り入念作、鍛えの美しさと刃味の鋭さを兼備した同工出色の出来映えです。
室町中期、応仁の乱が起こると、全國的に烈しい戦乱が相次ぎ、刀剣需要が急増しました。備前國ではその需要に応えるため、長船郷に最大の鍛冶工房が誕生しました。これを主に取り仕切ったのが祐定一派です。祐定を名乗る鍛冶は、古刀期だけで八十余名を数え、与三左衛門尉祐定を筆頭に、室町後期から末期に掛けて全盛期を迎えました。彦兵衛尉、次郎九郎、源兵衛尉、新拾郎など俗名を冠する者も多く、茎にこの俗名を切り付けた作には、総じて名品が多く残されています。
本工は与三左衛門尉祐定の二代目に当たり、天文から天正頃まで作品を見ます。初代の高弟と伝い、天下の名工、与三左衛門尉祐定の二代目を継いだ刀匠ですから、その実力は推して知るべしという所でしょう。
本作は鎬高いカチッとした造り込みで、切っ先も延び心に張っており、何とも力強い姿を示しています。僅かに肌立ちを見せながら、総体的に良く詰んで美しい小板目鍛えは、細やかな地景を交えており、鎬筋から刃に向かって乱れ映りが立っており、やや黒みのある平地を照らす柔らかな光の如く、何とも美しい景色です。湾れ調に低く穏やかに焼き出した刃文は、直調に小乱れを交え、物打ち付近は小丁字を主体に少し華やかになり、全体的に焼き刃に高低を付けています。匂い口も潤むように明るく冴えています。ハバキも金無垢の二重で、重みが違います。
末備前鍛冶の焼き刃は、腰開きの複式互の目と直刃調に小足、小乱れ交じる出来の二つに大別されますが、本作は後者で、大変穏やかな刃取りながら、数寄者を唸らせる地刃の美しさがあり、同工の類い希なる技量が存分に示されています。その一方で刃取り、乱れ映り、造り込みなど、どれも実用を強く意識した作刀であることを直感的に感じます。それは正に静かに燃えたぎる青白い炎のようであり、一太刀浴びせた時の凄まじい斬れ味を想像させるものです。与三左衛門尉祐定(二代)の俗名入り入念作実用刀、見逃せない逸品です。














商品番号:V-1527 刀 銘:備前國住長船与三左衛門尉祐定作(二代) 保存刀剣鑑定書付き

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