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刀 備前国住長船五郎左衛門尉清光作之
(びぜんのくにじゅうおさふねごろうざえもんのじょうきよみつこれをつくる)
天文二十一年二月日(一五五二年)


Katana:BizennokunijuOsafuneGorozaemonnojoKiyomitsu



古刀・備前 室町後期
業物
第四十五回重要刀剣指定品




刃長:68.4(二尺二寸六分弱) 反り:2.9 元幅:3.11
先幅:2.00 元重ね:0.92 先重ね:0.58 穴1




 鎬造り、鎬高く庵棟低い、中切っ先フクラ枯れ気味でやや延びる。 表に素剣、裏に重ね梵字と蓮台の彫り。 鍛え、地沸厚く付いた柔らかな板目肌は、刃寄りに流れるような柾肌を交え、総体的に上品に肌立ち、細かな地景をふんだんに配し、鎬寄りほのかな映り立ち、地鉄精良。 刃文、中直刃湾れを基調とした焼き刃は、刃縁に小互の目、ほつれ交じり、上半は直足、葉が目立って良く入り、一部焼き刃が入り組んで沸崩れとなり、横手付近では刃縁に沿って沸筋、飛び焼き風の湯走りが見られ、刃中上品な金筋、砂流し掛かり、匂い口明るく冴える。 帽子、湾れ込んで先強く掃きかけて丸く返り、棟を断続的に深く焼き下げる。 茎生ぶ、先刃上がり栗尻、鑢勝手下り。 銅に金着せ二重ハバキ。 最上研磨充分。 白鞘入り。



【コメント】
 備前国住長船五郎左衛門尉清光の重要刀剣、世上『天文清光』と呼称される、末備前最高峰鍛冶の傑作、美しい備前鍛え、典型的な備前彫り、全てに於いて文句なしの名品です。
 我が国では、室町初期応永以降、しばらくは安泰な世が続きましたが、室町中期になると、足利将軍家の跡継ぎ争いに端を発する幕府の内乱が、足かけ十一年に渡って、京の都で繰り広げられました。いわゆる『応仁の乱』です。京の都は壊滅的な打撃を受け、幕府の権威は失墜、動乱の影響は全国へ波及、国を治めていた守護大名の権威も衰えて行きました。その結果、家臣が謀反を繰り返すなど、下克上の連鎖が続き、世は再び戦国時代へと突入して行ったのです。備前国では、守護大名の赤松、浦上、松田、三村、宇喜多氏が、入り乱れて対立抗争を繰り広げると、これに伴って、刀剣需要が再び高まって行きました。戦国時代の刀匠は、武将との結び付きが深く、その庇護を受けながら鍛刀しました。備前長船鍛冶は、これら大量の需要に応えるため、一派数十人での大工房を形成し、分業制で大量受注に対応しました。その中でも、武将個人の注文などによる入念作に付いては、材料も吟味して、各派の棟梁格が責任を持って鍛刀、俗名を入れることで差別化が図られました。また俗名なくとも入念作があり、それは出来、銘振りによっても鑑別出来ます。そんな長船鍛冶にあって、赤松氏との関係が深く、抱え工として活躍したのが、長船清光一派です。同派は南北朝中期を始めとし、特に室町後期以降、与三左衛門尉、源五郎、十郎右衛門尉、孫左衛門尉、彦兵衛尉、弥右衛門等々、俗名の入る清光が多数存在しました。中でも本工の五郎左衛門尉清光は、天文頃の鍛冶で、ほぼ同時期に活躍した、与三左衛門尉祐定と並び立ち、共に両家の棟梁で、末備前長船鍛冶を代表する名匠です。享禄から永禄の初め頃に掛けて作が残されていますが、特に天文年紀作に名作が多いため、世上『天文清光』と呼称され、賞賛されます。作域は幅広いですが、やはり直刃本位で、直刃に名作が多いのも同工の特徴です。
 本作も正に天文三年紀入り、同工最良期の重要刀剣指定品です。鎬高い造り込みで、身幅カッチリとして、反り深く、重ねも1㎝近くでガシッと厚く、大凡五百年前の刀とは思い難く、新々刀のような健全さを誇っています。地沸厚く付いた柔らかな板目肌は、刃寄りに流れるような柾肌を交え、総体的に上品に肌立ち、細かな地景をふんだんに配し、鎬寄りにほのかな映り立ち、中直刃湾れを基調とした焼き刃は、刃縁に小互の目、ほつれ交じり、上半は直足、葉が目立って繁く入り、一部焼き刃が入り組んで沸崩れとなり、横手付近では刃縁に沿って沸筋、飛び焼き風の湯走りが見られ、刃中上品な金筋、砂流し掛かり、匂い口も明るく冴え渡っています。帽子も湾れ込んで、先強く掃きかけて丸く返り、棟を断続的に深く焼き下げています。何とも見事な備前鍛え、変化に富んだ焼き刃、一瞬にして吸い込まれるような地刃の美しさ、輝きがあり、研ぎも最上です。表に素剣、裏には重ね梵字と蓮台の生彫りがあり、簡素な意匠の彫りながら重厚感があり、腰元にビシッと収まって、この上なく刀身の美観を高めています。銘振りも丁寧で力強く、茎仕立ても完璧で、厚みがあってガシッとした茎は、ほぼ作刀時の状態が保たれています。前述の如く、これぐらいの入念作になると、吟味して厳選した最上の材料で鍛刀していますので、地鉄の色合い、輝き、茎のサビ色、艶など、量産品とは比べようもありません。所持者銘こそありませんが、相当名高い武将、若しくは城主クラスの佩用であった事は、容易に想像出来ます。同工はこの頃、赤松政則の孫、政秀に招かれて、播磨国龍野(たつの)城下にて鍛刀しており、政秀との合作刀も残されています。かつて祖父政則が、播磨、美作、備前、加賀半国の守護大名でありながら、刀剣にも造詣が深く、長船宗光に鍛刀を学び、自らも鍛刀を行ったように、政秀も清光に相槌をさせたのでしょう。本作もおそらくは政秀や赤松家重臣の注文による作と考えられます。
 末備前鍛冶の最高峰、世上『天文清光』賞賛される名工の傑作、これは間違いなく、五郎左衛門尉清光の代表作になる名品です。






















商品番号:V-1634 刀 備前国住長船五郎左衛門尉清光作之 第四十五回重要刀剣指定品

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