刀 賀州住辻村又助藤原兼若
(がしゅうじゅうつじむらまたすけふじわらのかねわか)
年五十三造之 寛文六年二月吉日(一六六六年)


Katana:Gasyuju Tsujimura Matasuke Fujiwarano Kanewaka



新刀・加賀 江戸前期
特別保存刀剣鑑定書付き
『加州新刀大鑑』所載品




刃長:68.1(二尺二寸五分弱) 反り:1.2 元幅:3.04
先幅:2.00 元重ね:0.64 先重ね:0.43 穴2




 鎬造り、鎬庵棟尋常、中切っ先ふくら枯れ気味に延びる。 鍛え、板目が上品に肌立つ地鉄は、所々流れ肌を交えて、細かな地景を配し、総体的に良く詰んで地鉄良好。 刃文、互の目乱れを主体とした焼き刃は、湾れ、箱掛かった刃を交え、刃縁良く沸付いて匂い深く、一部烈しく沸裂けて、金筋、砂流しが掛かる。 帽子、直調で先強く掃き掛け長く返る。 茎生ぶ、先栗尻、鑢筋違い。 銅に金着せ二重ハバキ。 時代研磨。



【コメント】
 二代目兼若は、初代甚六兼若の三男で、辻村又助と称しました。兄に景平、越後守有平、弟に八幡山清平がおり、寛永五年に没した父の晩年は、代作代銘も行っています。二代としての作は延宝四年まで見られますが、寛文末年頃からは三代四郎右衛門兼若の代作代銘になります。延宝五年、六十四歳没。
 銘は『賀州住兼若』と切る場合が最も多く、年紀はほとんど見られず、極々稀に辻村又助の俗名、年紀、花押などを切ったものが残されています。
 姿は寛文新刀寄りのものが多く、鍛えは板目の肌立つもの、小杢目の詰んだもの、柾目の強いもの、刃文は互の目乱れ、箱乱れ、逆丁字乱れ、直刃もあります。 
本作は寛文六年、同工五十三歳の作、同工としては晩年円熟期に当たる会心作、俗名まで添えたこの銘振りは、大変希少かと思われます。
 板目が上品に肌立つ地鉄は、所々流れ肌を交えて、細かな地景を配し、総体的に良く詰んだ鍛えで、互の目乱れを主体とした焼き刃は、湾れ、箱掛かった刃を交え、刃縁良く沸付いて匂い深く、一部烈しく沸裂けて、金筋、砂流しが掛かる出来を示しており、一見して鉄質の良さを感じる優品です。寸法、姿からしても、大名持ちのような一振り、かなりの入念作であったことが窺え、また貴重な銘振りであることから、『加州新刀大鑑』に所載の逸品です。
 二代又助兼若、晩年円熟期の集大成的な一振り、これは押さえて下さい。  














【売約済】商品番号:L-919 刀 賀州住辻村又助藤原兼若 特別保存刀剣鑑定書付き 『加州新刀大鑑』所載品

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