脇差し 飛騨守藤原氏房
(ひだのかみふじわらのうじふさ)


Wakizashi:Hidanokami Fujiwarano Ujifusa



新刀・美濃(尾張) 江戸初期
業物
保存刀剣鑑定書並びに日本刀剣保存会鑑定書付き




刃長:47.1(一尺五寸五分強) 反り:1.4 元幅:3.04
先幅:2.40 元重ね:0.67 先重ね:0.57 穴1




 鎬造り、鎬尋常庵棟高め、中切っ先力強く張る。 鍛え、小杢目肌に板目交じりの鍛えは、細やかに肌立って地景交じり、地沸厚く付いて、地鉄良好。 刃文、湾れ乱れを基調にした焼き刃は、刃縁明るく冴えて、砂流し、黒い粒状の荒沸を配するなど、匂い口明るく冴える。 帽子、焼き深く湾れ込んで小丸に返る。 茎生ぶ、先栗尻、鑢筋違い。 銅に金着せ二重ハバキ。 時代研磨。白鞘入り。



【コメント】
 飛騨守氏房は河村伊勢千代と云い、永禄十年、若狭守氏房の嫡子として濃州関に生まれました。十一才で織田信孝の小姓として仕えましたが、天正十一年には武士の道を捨て、清洲へ移住、父の元で刀鍛冶としての道を歩み始めます。天正二十年、二十六歳の時に上洛し、関白豊臣秀次より『飛騨守』を受領、その後清洲領主福島正則などに仕え、名古屋城の完成後、慶長十五、六年頃には名古屋に移住したと伝えています。作は天正から慶長まで、寛永八年、六十五歳にて没。
 作風は、慶長新刀らしい、身幅広い豪壮な姿に、沸出来の大湾れ乱れ、互の目乱れの作を多く見ます。
 本作は切っ先力強く張って、元先身幅の差が少ないカチッとした造り込みは、典型的な慶長新刀姿を示した雄壮な脇差しです。
 やや黒みを帯びた地鉄は、細やかに肌立った美しい小杢目肌に、板目肌、地景を織り交ぜ、湾れ乱れを基調にした焼き刃は、刃縁明るく冴えて、砂流し、黒い粒状の荒沸を配するなど、覇気みなぎる地刃の出来を示しおり、地刃も至って健全です。
 飛騨守氏房の典型作優品、金着せの二重ハバキがピシッと付いて、特別保存までは間違いありません。








商品番号:M-061 脇差し 飛騨守藤原氏房 保存刀剣鑑定書並びに日本刀剣保存会鑑定書付き

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