脇差し 無銘(伝大和志津)
(でんやまとしづ)
Wakizashi:Den Yamato Shizu
古刀・大和 南北朝末期
保存刀剣鑑定書付き

刃長:54.6(一尺八寸) 反り:1.5 元幅:3.08
先幅:2.18 元重ね:0.64 先重ね:0.42 穴2


【コメント】
大和志津とは、志津三郎兼氏が濃州多芸郡志津に移住する前、大和在住時代に『包氏』と名乗っていた時期の作を指すのが本来の意味ですが、広義の意味では、兼氏が美濃へ移住した後、その地に残って兼氏の名跡を継いだ弟子達の作も含めます。
本作は寸法一尺八寸、南北朝末期と鑑せられる雄壮な姿で、板目肌流れ心に肌立ち、総体的に白け心のる地鉄、小互の目乱れを主体とした焼き刃は、小乱れ、尖り風の刃を交え、刃中小足、葉入り、金筋、砂流しが掛かっています。
地刃に少し鍛え肌もありますが、正に志津三郎兼氏が確立した美濃伝に、大和伝が加味された大和志津らしい佳作です。




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