脇差し 秦光代
(はたみつしろ)


Wakizashi:Hata Mitsushiro



新刀・尾張 江戸前期
特別保存刀剣鑑定書付き




刃長:40.9(一尺三寸五分弱) 反り:1.1 元幅:3.18
先幅:2.26 元重ね:0.76 先重ね:0.56 穴1




鎬造り、鎬尋常庵棟低め、中切っ先。 鍛え、小板目に板目、杢目を交え、所々流れて上品に肌立ち、地景入り、地沸良く付き、地鉄良好。 刃文、直湾れ調で、刃縁沸匂い深く、刃中小互の目足、葉入り、僅かに金筋、砂流し掛かる。 帽子、湾れ込んで沸匂い厚く付き、先掃き掛け返る。 茎生ぶ、先栗尻、鑢筋違い。 銅に金着せ二重ハバキ。 時代研磨。 白鞘入り。



【コメント】
 秦光代は、伊藤姓、本国山城と云い、美濃関から尾張名古屋へ移り、柳生厳包(としかね)の仲介で、江戸石堂鍛冶、対馬守橘常光に学んだと云います。その後尾張へ戻った光代は、尾張柳生家に仕え、厳包の抱え工となりました。寛文年間に肥後守を受領、作は寛文から元禄頃まで見られ、伊勢国津でも鍛刀したと云います。
 作風は、基本小杢目、小板目の詰んだ綺麗な地鉄に、締まった直刃、小乱れ、直刃に逆足入る出来、互の目乱れなどを焼きます。
 前述の柳生厳包は、『尾張の剣聖』とも称された柳生新陰流継承者で、尾張徳川家剣術指南役も務めた当時最強の剣豪です。一般的には『柳生連也斎』の名で良く知られています。その連也斎が最強の一振りを求めて、光代に七度も打ち直させたのが尾張名物『鬼の包丁』、寸法一尺三寸六分、直刃出来の片切り刃脇差しで、柳生邸に入った賊数人を、連也斎が瞬く間に斬り倒したのは余りにも有名な話。
 本作は寸法一尺三寸五分弱、詰んだ地鉄に直湾れ調の刃を焼いており、刃縁沸匂い深く、刃中小互の目足、葉入り、僅かに金筋、砂流し掛かるなど、寸法、出来は『鬼の包丁』に近いものがあります。
 触れれば斬れると恐れられた『鬼の包丁』の作者秦光代、長曽祢虎徹を凌ぐとも評され、あの柳生連也斎が心底惚れ込んだ最強の実戦刀です。














【売約済】商品番号:N-750 脇差し 秦光代 特別保存刀剣鑑定書付き

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