刀 備前国住長船祐定
(びぜんのくにじゅうおさふねすけさだ)
天正十一年二月日(一五八三)


Katana:Bizennokuniju Osafune Sukesada



古刀・備前 安土桃山期 拵え付き
内外保存鑑定書付き




刃長:68.2(二尺二寸五分) 反り:1.6 元幅:3.09
先幅:2.22 元重ね:0.75 先重ね:0.55 穴3(内1埋)




鎬造り、鎬高め庵棟低い、中切っ先。 鍛え、杢目、板目、流れ肌が肌立ち、地沸厚く付き、地鉄良好。 刃文、互の目丁子乱れを主体に、湾れ、小互の目、小乱れ、飛び焼きを交え、刃縁匂い勝ちに小沸付いて締まり気味となり、刃中葉、小足入り、一部金筋、砂流し掛かる。 帽子、乱れ込んで焼き深く沸付き、先掃き掛け僅かに返る。 茎磨り上げ、先浅い栗尻、鑢勝手下がり。 銀ハバキ。 時代研磨(細かな刃アタリ有り)。 白鞘入り。
打ち刀拵え(江戸後期 全長99 鞘 黒の呂塗り、青貝螺鈿散らし鞘 鞘金具、鉄研磨地金象嵌毛彫、群雁図 栗型黒呂塗り、金しとどめ、下げ緒、紺に卯の花地、龍図 柄 白鮫着、香色糸撮み菱巻き 縁頭、鉄研磨地尖り頭、金布目象嵌、葛菱散図 目貫、金色絵地容彫、丸十三双図 鍔 鉄研磨地変わり形、地透かし毛彫、葛菱紋金布目象嵌、鶴丸透図)付き。



【コメント】
室町末期の長船鍛冶で祐定を名乗る鍛冶は多く、古刀期だけで八十余名を数えますが、中でも与三左衛門尉、彦兵衛尉、源兵衛尉を名乗る祐定は、とりわけ技術が高いことでも有名です。
本作は天正十一年(一五八三)の作、安土桃山期の末備前祐定、にわかには個銘まで極め難いですが、年紀からして七郎衛門尉、彦左衛門尉、藤四郎、彦左衛門尉、次郎九郎祐定辺りと同時代の作でしょう。
寸法二尺二寸五分、身幅重ねしっかりとした造り込みで重量感があります。
杢目、板目、流れ肌が肌立つ地鉄、互の目丁子乱れを主体に、湾れ、小互の目、小乱れ、飛び焼きを交えた刃文は、刃縁匂い勝ちに締まり気味、刃中葉、小足入り、一部金筋、砂流し掛かるなど、出来は末備前鍛冶の典型的な作域を示しています。 
面白いのは年紀、本来は『天正十四年』とあったのを、後年何者かによって『天』を『永』に改鏨されており、鑑定書にもその旨の記載があります。永正十一年(一五一四)と天正十一年(一五八三)では六十九年の開きがありますので、いわゆる時代の吊り上げです。ある意味貴重な銘振り、室町期ではこの改鏨が最も多いかと思います。
青貝螺鈿散らし鞘の時代外装も付属しており、内外共に鑑定書がピシッと付いています。
少し磨り上がっていますが、大きな疵なく真面目な祐定です。




















【売約済】商品番号:N-819 刀 備前国住長船祐定 天正十一年二月日(一五八三) 拵え付き 内外保存鑑定書付き

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