脇差し 寿隆作(河村寿隆)
(としたかつくる)


Wakizashi:Toshitaka



新々刀・信濃 江戸後期
保存刀剣鑑定書付き




刃長:39.6(一尺三寸一分弱) 反り:0.8 元幅:3.28
先幅:2.35 元重ね:0.76 先重ね:0.59 穴1




鎬造り、鎬高め庵棟低い、中切っ先やや延び心。 鍛え、板目に流れ肌を交えて上品に肌立ち、地沸厚く付き、地鉄良好。 刃文、大互の目、矢筈刃、片落ち互の目、湾れを交え、一部玉、鎬地、棟に断続的に焼き入り、刃縁匂い勝ちに小沸付いて明るく締まり、刃中葉、小足入り、金筋、砂流し掛かる。 帽子、直調で先掃き掛け返る。 茎生ぶ、先刃上がり栗尻、鑢化粧大筋違い。 赤銅二重ハバキ。 時代研磨。 白鞘入り。  



【コメント】
寿隆は河村三郎と言い、生まれは因幡国で浜部眠龍子寿実門人に当たります。後に信州上田藩松平家の抱え工となり、当時真雄二十五歳、正行十六歳の山浦兄弟を指導したことは有名です。 作風は、浜部一門全般に見られるような詰んだ綺麗な地鉄に、匂い出来の丁子刃が主体で、拳形丁子の作をまま見ます。直刃調も稀にあります。
年紀作に見る活躍期は、文化(一八〇四~一八)から嘉永(一八四八~五四)頃としていますが、現存作僅少で正真作は中々お目に掛かりません。
銘は、『寿隆』、『河村源寿隆』、『眠龍子寿隆』などと切ります。
近年、『信州上田士相州産源寿隆造』と銘のある脇差しや小刀が確認されたため、生国を相模とする説も有力になっています。
本作は寸法一尺三寸一分弱、切っ先延び心で身幅、重ねのしっかりとして勇壮な脇差し、同工貴重な正真現存作です。
大互の目、矢筈刃、片落ち互の目、湾れを交えた刃文は、一部玉、鎬地、棟に断続的に焼き入り、刃縁匂い勝ちに明るく締まり、刃中葉、小足入り、金筋、砂流し掛かるなど、地刃に僅かに鍛え肌等もありますが、変化に富んだ華やかな出来です。
同工の教えが山浦派の基礎となり、後期山浦派の作風へと繋がって行ったのは、言うまでもなく、不世出の天才鍛冶、源清麿の才能を覚醒させ、開花させたのも寿隆に他なりません。河村三郎寿隆の貴重な一振り、これは見過ごせません。














商品番号:O-474 脇差し 寿隆作(河村寿隆) 保存刀剣鑑定書付き

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