脇差し 兼定(会津後代)
(かねさだ)
Wakizashi:Kanesada
新刀・陸奥 江戸中期
保存刀剣鑑定書付き

刃長:33.0(一尺九分弱) 反り:0.6 元幅:4.05 元重ね:0.62 穴2


【コメント】
本作は『兼定』二字銘で、鑑定書には国、時代等の但し書きはありませんが、出来、茎仕立て等からして会津兼定系かと思われます。
会津兼定一派は、美濃関の疋(ひき)定こと三代兼定の子と伝えられる古川兼定が、室町末期、蘆名(あしな)盛氏に仕官して会津花畑(現福島県会津若松市)に移住したのが始まりで、これを会津兼定初代とし、以後幕末明治まで十一代に渡って続いていますが、初代、三代、五~九代の現存作は余り見られません。
本作は銘振りからして、初代~四代、十、十一代ではないようですので、五~九代のどれかに該当するものと思われます。
寸法一尺九分弱、身幅4.05㎝、重ね薄めの大段平造り、所々大模様にザングリと肌立つ地鉄に、刃縁の沈んだ小沸出来の刃を焼いており、櫃内に草の竹を彫ってあります。後代会津兼定の貴重な現存品、これは中々の珍品です。


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