短刀 □□長船盛景
(おさふねもりかげ)
□□□年□月日
Tanto:□□ Osafune Morikage
古刀・備前 南北朝末期から室町初期 拵え付き
特別保存刀剣鑑定書付き

刃長:25.4(八寸四分弱) 反り:なし 元幅:2.22 元重ね:0.61 穴2

上小さ刀拵(明治頃 全長39 鞘 鯉口下三寸五分の黒呂塗り刻みと青貝散らしに波模様の黒蒔絵 小柄、赤銅魚子地高彫色絵、裏哺金 弓と弓筒の図 飾金具、金無垢獅子の図 下げ緒薄茶と茶の唐組 柄 親鮫に卯の花糸巻き 縁頭、赤銅魚子地高彫色絵、武者図 鍔 銘埋忠 赤銅研磨地喰出形、象嵌色絵、柳に花菱紋図)付き。

【コメント】
長船盛景は、初代が長光門人である近景の系統に属する刀工と伝えられ、『備前国長船盛景』などと、逆鏨を多用した小振りな長銘を切ることから、義景などとも同族とされます。
年紀作に見る活躍期は延文(一三五六~六一)から永徳(一三八一~八四)、切っ先延びた南北朝中期特有の大柄なスタイルが多く、作風は互の目丁子乱れを主体とした烈しい出来、兼光や長義らと同様、いわゆる相伝備前鍛冶に区分される刀工です。以後同銘が室町期まで数代に渡ります。
本作は貴重な長船盛景の在銘正真年紀入り短刀ですが、目釘穴と樋が掛かっているため、年代が分かりません。姿、銘振り等からして、南北朝末期から室町初期頃の作と鑑せられます。
寸法八寸四分弱、糸直刃調の古調な焼き刃で、刃縁匂い勝ちに小沸付き締まり気味となる出来、表には草の倶利伽羅があります。
総体的な研ぎ減り、鍛え肌もありますが、特別保存鑑定が付いています。
室町初期を下らないと思われる盛景の在銘品は少なく、また外装が大変立派ですので、お買い得の逸品です。



お買いものガイド
