刀 (太刀銘)祐平作(二代)
(すけひらつくる)
天保十二年八月吉日(一八四一)
Katana:Sukehira
新々刀・淡路 江戸末期 拵え付き
特別保存刀剣鑑定書付き

刃長:81.7(二尺七寸弱) 反り:3.7 元幅:3.60
先幅:2.55 元重ね:0.88 先重ね:0.63 穴1

半太刀拵え(幕末期 全長119 柄長32 鞘 黒石目地に三段菱紋金蒔絵 石突、責金具、鯉口、赤銅石目地無文 下げ緒卯の花古代紫深緑の重打 柄 親鮫に黒柄巻き 縁頭 四分一研磨地、荒波に龍図 目貫 金色絵龍図 鍔 鉄石目地木瓜形四方葵透)付き。

【コメント】
伊勢守祐平は、新々刀期横山祐定一門の筆頭で、初銘は祐定、天明八年、薩摩へ下り奧元平に相州伝を学び、『平』の字を譲り受け、『祐平』と改めました。故に伝統の備前丁子だけでなく、相州伝の烈しい出来もあります。寛政二年に伊勢守受領、『古備前友成五十五代孫』と称しました。
年紀作に見る活躍期は、天明四年(一七八四)から文政元年(一八一八)まで、同十二年、七十五歳にて死去。長男祐盛の養子が俊左衛門尉祐包(五十八代孫)、次男が加賀介祐永(五十六代孫)です。
本工は二代目祐平、成岡長次郎と言い、初代の次男加賀介祐永に学び、初代死後 二代目継承、但し書きにもあるように、兵庫県淡路島で鍛刀しました。
銘は『祐平』、『淡州住祐平』などと切り、江戸でも鍛刀しています。
本作は寸法二尺七寸弱、反り高い堂々たる造り込み、大太刀風の特注品です。
互の目丁子乱れを主体に、小互の目、逆掛かった刃を交えた焼き刃は、刃縁匂い勝ちに明るく締まり、刃中丁子足入るなど、新々刀期に於ける横山一門の典型的な作域を示しています。 オリジナルの幕末期半太刀拵え付き、貴重な二代の現存作です。






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