刀 坂東太郎卜伝(無銘)
(ばんとうたろうぼくでん)


Katana:Bantou Taro Bokuden(Mumei)



新刀・常陸 江戸前期
保存刀剣鑑定書付き




刃長:68.3(二尺二寸五分強) 反り:0.8 元幅:3.04
先幅:2.12 元重ね:0.71 先重ね:0.54 穴4




鎬造り、鎬高く庵棟低め、中切っ先。 鍛え、小板目肌沈み勝ち詰みに詰み、地鉄良好。 刃文、広直刃湾れ調で、互の目、小乱れを交え、刃縁良く沸付いて匂い深く明るく冴え、刃中葉、小足入る。 帽子、直調で焼き深く、先小丸風に返る。 茎大磨り上げ、先栗尻、鑢大筋違い。 銀ハバキ。 時代研磨(ヒケ、小サビ、細かな刃アタリ有り)。 白鞘入り。  



【コメント】
本作は大磨り上げ無銘ながら、『坂東太郎卜伝』の極めが付されています。
卜伝は、川村長兵衛と言い、美濃関の出身で、関七流善定派の兼門一門の刀工と云われており、善定兼吉十四代孫とも称します。初銘を武蔵守吉門と銘じ、兄に越前守吉門がいます。正保の初め頃、兄と共に江戸へ出て、寛文十二年、兄と共に水戸藩二代藩主水戸光圀に仕え、藩工に任じられました。延宝三~四年に掛けては、外科医と刀鍛冶の二刀流、同じく水戸藩工も務めた大村加卜に学び、延宝五年、光圀より『坂東太郎鏌正入道卜伝』の名を賜りました。卜伝の名は、『加卜の鍛刀法を後世に伝える』の意であると云われています。貞享五年(一六八八年)没。
作風は、前期は美濃伝乱れ刃、後期は師風の備前伝丁子乱れ、相州伝大乱れ、真改風の広直刃を得意としました。
銘振りは、『濃州関善定家武蔵守吉門』、『常州水戸住坂東太郎鏌正入道卜伝』などと切り、年紀作はまず見ません。
本作の極めに付いて、出来は真改風の深い刃で、大村加卜を思わせますが、無銘故に一格落として卜伝になったのでしょうか。少し鍛え肌もありますが、明るく冴えた良い刃です。












商品番号:P-115 刀 坂東太郎卜伝(無銘) 保存刀剣鑑定書付き

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