刀 肥前国忠吉(八代)
(ひぜんのくにただよし)


Katana:Hizennokuni Tadayoshi



新々刀・肥前 江戸後期 拵え付き
特別保存刀剣鑑定書付き




刃長:69.4(二尺二寸九分) 反り:2.0 元幅:3.08
先幅:2.14 元重ね:0.64 先重ね:0.54 穴1




鎬造り、鎬庵棟低尋常、中切っ先やや鋭角となる。 表裏棒腰樋をハバキ下で掻き流す。 鍛え、小板目肌総体的に良く詰み、地沸厚く付き、地景繁く入り、地鉄良好。 刃文、直湾れ調で、刃縁荒沸付いて匂い深く、刃中小足、葉入り、一部沸裂け、沸崩れ状を呈す。 帽子、直調で烈しく沸付き、先強く掃き掛け返る。 茎生ぶ、先栗尻、鑢切り。 銅に金着せ二重ハバキ。 時代研磨(小サビ有り)。 白鞘入り。
打ち刀拵え(江戸後期 全長101 柄長23.5 鞘 黒塗鞘 鯉口に傷みあり 黒下げ緒 柄 親鮫に黒柄巻 縁頭、赤銅魚子地金色絵、獅子図 目貫、赤銅容彫金色絵、牡丹の図 鍔 赤銅研磨地 無文 両櫃孔)付き。  



【コメント】
八代忠吉は、享和元年生まれ、橋本新左衛門と称し、晩年は内蔵允(くらのじょう)とも称しました。六代近江守忠吉の孫で、七代の甥に当たりますが、七代に嫡子が居なかったため、養子として迎えられました。文化十三年に、七代目が二十八歳で急死すると、十七歳で八代目を継ぎました。生涯を通じて受領していません。
年紀作に見る活躍期は、天保八年から安政六年まで、同年五十九歳で没しています。
本作は寸法二尺二寸九分、反り深めに付いた太刀風の上品な一振りです。
伝統の肥前直刃を丹念に焼き、常よりも刃沸が強く、刃中も部沸裂け、沸崩れ状を呈し、帽子も烈しく掃き掛けています。
地に少し鍛え肌もありますが、八代忠吉の高い技量が随所に良く示された佳品、幕末期の立派な外装が付いています。










【売約済】商品番号:P-420 刀 肥前国忠吉(八代) 特別保存刀剣鑑定書 拵え付き

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