太刀 肥州菊池住国廣作(末延寿)
(ひしゅうきくちじゅうくにひろさく)
八月吉日
Tachi:Hishu Kikuchiju Kunihiro
古刀・肥後 室町中期 拵え付き

刃長:72.0(二尺四寸強) 反り:2.3 元幅:2.96
先幅:1.80 元重ね:0.74 先重ね:0.45 穴2

太刀拵え(幕末期 全長107 柄長25 鞘 黒石目地 石突、責金、足金物、素銅研磨地 太刀雄、薄緑 柄 鮫に鉄紺柄巻き 縁、兜金、素銅研磨地 目貫、四分一容彫僅かに色絵、武具の図 鍔 鉄地木瓜形、猪の目透、平安城象嵌鍔 唐草桔梗花図)付き。

【コメント】
国廣は、肥後延寿鍛冶の一人、文明(一四六九~八七)頃の鍛冶で、時代的に末延寿鍛冶に当たります。
本作は、貴重な在銘太刀、茎が少し荒れて、やや底銘になっているため、判読し難いですが、仔細に見ると、稚拙な味のある銘が残っています。年紀で何年を添えずに月日だけ切るのは、波平鍛冶などと同じです。生ぶい品で現状未鑑定ですが、良い銘だと思います。一度鑑定へ出すのも良いでしょう。
出来は、如何にも延寿らしい伝統的な作風で、古典的な九州物を思わせます。
少し鍛え肌、時代相応の研ぎ減りもありますが、幕末期の太刀拵え付きで、希少な現存作にあるでしょう。





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