薙刀直し脇差し 備州長船景宗
(びしゅうおさふねかげむね)
観応二年八月日(一三五一)


Wakizashi:Bishu Osafune Kagemune



古刀・備前 南北朝中期
保存刀剣鑑定書付き




刃長:57.9(一尺九寸一分) 反り:1.3 元幅:2.65 元重ね:0.54 穴2



薙刀直し造り、鎬庵棟低い。 裏に腰樋の痕跡有り。 鍛え、小板目に板目を交えて流れ心に肌立ち、白け心に映り立ち、地沸厚く付き、地鉄概ね良好。 刃文、直湾れ調で小互の目、小丁子交じり、刃縁良く沸付いて匂い深く、総体的に沈み勝ちで潤み、一部打ちのけ、ほつれ掛かり、刃中小足、葉入り、一部金筋、砂流し烈しく掛かる。 帽子、直調で、先焼き詰め風。 茎大磨り上げ、先切り、鑢大筋違い。 銅ハバキ。 時代研磨。 白鞘入り。



【コメント】
本作は、長船景宗の薙刀直し、南北朝中期、観応二年(一三五一)の年紀入りです。
鑑定書では、『備州長□景宗 観応二年八月日』と呼んでいますが、実際は銘がかなり埋もれていて、判読出来ない箇所が幾つかあります。
景宗は、銘鑑等では、時代応安(一三六八~七五)とのみあるだけで、その系統を明らかにしていません。銘からして景光系を思わせますが、銘を仔細に良く見ると、逆鏨を多用していますので、景光と同門でやや後輩の近景系の刀工ではないでしょうか。この系統には義景、盛景らがおり、同じように逆鏨を多用した銘を切ります。年代的に見ても、義景、盛景らと同族ではないでしょうか。
大きな疵はありませんが、総体的な研ぎ減りは否めず、刃が所々弱く、欠け出している箇所も見られます。
しかしながら、景宗の在銘年紀作はまず見ません。勿論、本誌初掲載、しかも観応年紀は、同工としては時代が上がるので、貴重な資料になるでしょう。
















商品番号:Q-117 薙刀直し脇差し 備州長船景宗 観応二年八月日(一三五一) 保存刀剣鑑定書付き

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