短刀 備州長船住守重(元重の父)
(びしゅうおさふねじゅうもりしげ)
徳治二年五月日(一三〇七)
Tanto:Bishu Osafuneju Morishige
古刀・備前 鎌倉末期
特別保存刀剣鑑定書付き

刃長:20.8(六寸九分弱) 反り:内反り 元幅:1.81 元重ね:0.46 穴2
【コメント】
備前守重は、通説には畠田系の刀工と伝えており、銘鑑等によると、畠田守家(二代)の子で、元重の父と云います。
年紀作としては、嘉元(一三〇三~〇六)、徳治(一三〇六~〇八)、延慶(一三〇八~一一)、正和(一三一二~一七)、文保(一三一七~一九)、元応(一三一九~二一)年紀が残されていますが、在銘正真作は僅少です。
作風は、直刃調に互の目足入り、景光風片落ち互の目があります。また長光の晩年、門下の真長、長元を思わせる細直刃調で刃縁明るく締まった出来も見られるなど、畠田と言うよりは、長船色の濃い作風で、畠田派もこの頃には長船派に溶け込んでしまったものと考えられます。
本作は、大変貴重な徳治年紀入り短刀、糸直刃調で、刃縁匂い勝ちに小沸付いて沈み心、細かなほつれ掛かり、刃中一部金筋掛かるなど、出来は、前述した長船系の直刃です。
表の素剣の痕跡からも分かるように、刀身はやや研ぎ減り感があり、所々刃が危うい箇所もありますが、茎は素晴らしく、銘が鮮明で、正に茎千両と言えます。
畠田派を吸収した長船派が、更にその勢力を増して行く過渡期の刀工、その時期を明確に示す貴重な年紀入りの守重です。



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