脇差し 加藤勘五郎藤原兼宗謹造之(会津十代兼定門人)
(かとうかんごろうふじわらのかねむねつつしんでこれをつくる)
越後州 嘉永二年二月日(一八四九)
Wakizashi:Kato Kangoro Fujiwarano Kanemune
新々刀・越後 江戸末期
保存刀剣鑑定書付き
『長岡藩御用鍛冶 刀匠兼宗・続編 兼宗の研究』所載品

刃長:43.7(一尺四寸四分強) 反り:1.1 元幅:3.57 元重ね:1.00 穴1
【コメント】
兼宗は、金内勘五郎と言い、寛政七年(一七九五)、越後国西中野俣村、現新潟県長岡市西中野俣に生まれました。二十歳の時、三条鍛冶、加藤甚五右衛門に弟子入り、二十六歳で鍛冶屋開業の際、師より姓を貰い受け、加藤勘五郎と称しました。その後、会津に出向いて十代兼定に学び、師より一字貰い受けて兼宗と名乗ったと云います。天保七年、四十二歳で越後国長岡藩主牧野家の御用鍛冶を命じられ、藩工として活躍、明治十四年、八十七歳没。兼宗の名跡は、子の昌七郎が継ぎ、二代兼宗を襲名、父同様に長岡藩御用鍛冶として活躍したが、明治十三年、父より一年早く五十一歳で没。
作風は、美濃伝を基調とした互の目乱れを主体とし、丁子、尖り風の刃を交えるもの、直刃もあります。
本作は、嘉永二年、同工六十五歳の作、『加藤勘五郎藤原兼宗謹造之』と俗名を切った貴重な一振りです。
寸法一尺四寸四分強、菖蒲風造り、身幅3.57㎝、重ねも1㎝ある豪壮なスタイル、地刃すこぶる健全で、ズシッと重いです。
互の目、小互の目、やや角張った刃、湾れ、丁子風の刃を交えた刃は、刃縁明るく締まり気味となり、細かな打ちのけ、飛び焼き掛かり、刃中小足、葉入る出来で、大きな疵はありません。
表は『天香護山命(あめのかぐやまのみこと)』、裏は『正八幡大神』の陰刻があります。
天香護山命は、越後開拓の祖神であり、人々の魂や生命に活力を授けてくれる神。
八幡大神は、文武、平和、福徳開運、厄除、良縁、渡航交通安全等々、御神徳の高い神。
『長岡藩御用鍛冶 刀匠兼宗・続編 兼宗の研究』所載品、金着せのハバキも凝った細工の特注品で何ともお洒落です。
菖蒲造りの豪快な脇差しをお求めの方は勿論、俗名、年紀、越後州と切った貴重な銘振りから、新潟県の郷土刀としても、絶対に押さえるべき大珍品です。


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