刀 孫六兼元(無銘)
(まごろくかねもと)
Katana:Magoroku Kanemoto(Mumei)
古刀・美濃 室町後期 最上作 最上大業物
保存刀剣鑑定書付き

刃長:70.2(二尺三寸二分弱) 反り:1.7 元幅:3.12
先幅:1.90 元重ね:0.70 先重ね:0.48 穴2
【コメント】
孫六兼元こと二代兼元は、和泉守兼定と並ぶ美濃鍛冶の双璧、加えて最上作、且つ最上大業物にも列せられる日本屈指の名工です。
『青木兼元』、『大仙兼元』、『地蔵斬り兼元』、『二念仏兼元』等々、その斬れ味にまつわる伝来や号を持つ作が多数残されています。
また同工は、『孫六の三本杉』が代名詞となっていますが、実際の焼き刃は三本杉のみが揃うことはなく、画一的でないのが特徴で、焼き頭も鋭角的ではなく、やや丸みを帯びて柔らかみがあります。後代になると、焼き頭が鋭角的で規則的に並ぶようになります。
年紀作は僅少、作刀期間は、永正(一五〇四~二一)から天文(一五三二~五五)頃までとされます。
本作は磨り上げ無銘ながら『孫六兼元』と極められた典型作、且つ希少な一振りです。
寸法二尺三寸二分弱、いわゆる『孫六の三本杉』を主体とした焼き刃は、一本、二本杉を交えて、一部それらが長く連なり、刃中金筋、砂流しが に掛かっています。白け心があって肌立ち気味に流れた地鉄も孫六らしい雰囲気です。
無銘刀の場合、余程地刃の出来が典型で、且つ健全でなければ、『孫六兼元』とまでは極まりません。
古刀最上作にして最上大業物、孫六兼元の典型作、寸法充分で姿も美しい美濃鍛冶の最高峰、これは見逃せません。

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