脇差し 大慶直胤(花押)
(たいけいなおたね)
文化十四年仲秋(一八一七)
Wakizashi:Taikei Naotane
新々刀・武蔵 江戸後期 最上作
特別保存刀剣鑑定書付き

刃長:39.8(一尺三寸一分強) 反り:1.2 元幅:3.00 元重ね:0.66 穴1
【コメント】
直胤は、荘司箕兵衛と言い、安永七年、出羽国山形生まれ、『大慶』と号しました。寛政十年頃、水心子正秀門下に入り、文化十三年頃に独立、師と同じく、秋元家に仕えました。文政四年には『筑前大掾』、嘉永元年には『美濃介』へと転じ、師の提唱した『復古造法論』を最も良く実践し、水心子正秀、源清麿と共に、『江戸三作』と呼ばれ、五ヶ伝全てを巧みにこなしました。安政四年、七十九歳にて没。
稀に濃厚な刀身彫りを見ますが、これは水心子門下の専属彫り師、本庄義胤によるものが大半です。
本作は、文化十四年、同工四十歳の頃、独立して間もない頃の貴重な現存品、寸法一尺三寸一分強、身幅しっかりとした勇壮な菖蒲造り風脇差しです。
総体的に柾肌が波状に流れて上品に肌立つ地鉄、焼き幅の広い湾れ調の刃は、刃縁沈み勝ち、刃中金筋、砂流しが幾重にも重なって烈しく掛かり、帽子も刃文同様烈しく沸付き、先焼き詰めになっています。
このような大和伝と相州伝の折衷的な作風は、同工にまま見られ、特に刃中の金筋、砂流しは、地の柾流れがそのまま作用した凄まじい沸の働きで見応え十分です。
表裏腰元の彫りは、義胤の昇り龍、珠追い龍とは趣が異なるものの、彫り自体は真面目な作で、当時のものと鑑せられます。
この頃の作は、頻繁にはお目に掛からず、且つ出来、彫りも良いので、直胤コレクションとしては、確実に押さえて下さい。


お買いものガイド
























