脇差し 祐光(横山)
丁巳八月造之(安政四年)(一八五七)
Wakizashi:Sukemitsu(Yokoyama)
新々刀・常陸 江戸最末期 拵え入り

刃長:41.0(一尺三寸五分強) 反り:0.9 元幅:3.08 元重ね:0.74 穴1
脇差拵え(全長59 幕末期 鞘 黒の鮫研ぎ出し鞘 金象嵌四角紋 小柄、赤銅魚子地金象嵌 下げ緒茶柄 黒の出し鮫柄 目貫、素銅容彫、馬図 こじり、鯉口、縁頭、鍔等、素銅研磨地毛彫、唐草図 総金具同作同図)入り。
【コメント】
横山祐光は、喜十郎と称し、文政三年、江戸青山に生まれ、備前長船横山一門に入門し、祐光と改めました。その後、諸国を巡って鍛冶修業し、嘉永二年に水戸を訪れた際に、勝村徳勝との交流が始まります。その推挙で水戸藩主徳川斉昭に召し抱えられて藩工となり、斉昭の向こう鎚も務めています。作は明治初年頃まで見られます。
銘は、『於水府横山祐光作』、『常陸国水戸住横山祐光造』などと切ります。
本作は、二字銘ですが、横山祐光で間違いないでしょう。年紀の『丁巳八月造之』は、安政四年(一八五七)に当たり、同工三十八歳の作になります。
寸法一尺三寸五分強、身幅、重ねしっかりとした勇壮な平脇差し、小さな山が二つずつ連なった互の目主体の刃は、刃縁匂い勝ちに明るく締まっています。
地刃に少し緩みがありますが、横山祐光の在銘正真年紀入り作は、意外に出ないので貴重、外装も幕末期の素銅磨き地金具でまとめたお洒落な作、これは楽しめます。


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