脇差し 相州八幡山住藤原清平(初代兼若の四男)
(そうしゅうはちまんやまじゅうふじわらのきよひら)
貞享元甲子暦八月造之(一六八四)
(截断切付銘)二ッ胴落
Wakizashi:Soshu Hachimanyamaju Fujiwarano Kiyohira
新刀・相模 江戸前期
特別貴重刀剣認定書付き

刃長:53.6(一尺七寸七分弱) 反り:1.5 元幅:3.51
先幅:2.56 元重ね:0.87 先重ね:0.63 穴1
【コメント】
加州清平は、辻村五郎右衛門と言い、元和六年、初代甚六兼若の四男として生まれ、兄に景平、越後守有平、二代又助兼若がいます。
地元金沢で鍛刀したと思われる現存作は皆無に近く、本格的な鍛刀が始まるのは、江戸へ出てからになります。その時期に付いては、『賀州住藤原清平 於武州江戸造之 承応二年八月日(一六五三)』の刀が残されていることから、慶安(一六四八~五二)末年頃と云われています。
寛文初年頃には、相模国小田原藩主稲葉家の抱え工となり、それ以降は『小田原八幡山住清平』、『相州八幡山住藤原清平』などと銘じています。没年は不明ですが、八十三歳に当たる元禄十五年まで作が見られます。
作風は、加州兼若系に見られる互の目乱れを主体とした刃文ですが、同工の場合、地刃に沸が一段と強く、刃中に尖り風の刃が交じり、刃縁が明るくなるのが特徴です。
本作は、寸法一尺七寸七分弱、元幅3.51㎝、重ねもガシッとした豪壮な一振り、貴重な貞享元年(一六八四)年紀入り、同工六十五歳の作になります。
加州物特有のやや黒み勝ちな地鉄、互の目乱れ主体で、小互の目、尖り風の刃を交えた焼き刃は、刃縁荒沸付いて明るく冴え、刃中互の目足良く入り、金筋、砂流し烈しく掛かるなど、覇気のある出来映えで、地刃もすこぶる健全、ズシッと重いです。
更に茎には、『二ッ胴落』の截断切付銘があるように、凄まじい斬れ味も実証済みです。
超激生ぶ品のため、現状、昭和三十八年(一九六三)の古い認定書のみですが、勿論、特別保存までは100%保証です。
同工作で、年紀と截断銘の入ったものは本誌初掲載、加州兼若系コレクション及び八幡山清平の代表作として、絶対に外せない逸品です。





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