刀 大和国住月山貞利作之(花押)
(やまとのくにがっさんさだとしこれをつくる)
昭和五十九年十一月吉日(一九八四)
Katana:Yamatonokuni Gassan Sadatoshi
現代・奈良
無鑑査刀匠
人間国宝月山貞一箱書き有り

刃長:71.6(二尺三寸六分強) 反り:2.4 元幅:3.46
先幅:2.41 元重ね:0.79 先重ね:0.55 穴1
【コメント】
貞利は、月山清と言い、昭和二十一年、人間国宝月山貞一の三男として大阪に生まれました。父に学び、昭和五十年に新作刀展で高松宮賞を受賞して以来、文化庁長官賞、毎日新聞社賞、名誉会長賞、寒山賞などを複数回受賞、昭和五十七年には無鑑査に認定、平成七年、父貞一没後は月山家の棟梁となり、平成十五年には奈良県指定無形文化財保持者に認定されました。伊勢神宮式年遷宮奉納太刀を始めとする数々の奉納刀、米国ボストン美術館での刀剣展、月山記念館開設等々、八百年続く名門の棟梁として、一派の繁栄及び刀剣界の発展に尽力し続ける名匠です。
本作は、昭和五十九年、同工三十八歳の作、相州正宗写し、『相州伝鍛法以秘術 三輪山狭井河之上太阿源貞一誌』とある箱書きは、父で人間国宝月山貞一によるものです。
寸法二尺三寸二分弱、反り深く、身幅、重ねがっしりとした鎌倉末葉の勇壮なる太刀姿を示しています。
板目に杢目を交えて良く詰んだ精良な地鉄は、地沸微塵に厚く付き、細かな地景繁く入り、互の目乱れ主体で小互の目、湾れ交じりの刃は、刃縁荒沸良く付いて明るく冴え、刃中互の目足入り、金筋、砂流しが頻りに掛かっています。
互の目が目立つ作域から、かの有名な名物、石田正宗(重要文化財)や敦賀正宗(特別重要)辺りに範を取ったものと鑑せられます。
無鑑査認定後間もない同工が、相州伝の完成者として知られる正宗の特に烈しい出来映えを狙った意欲作、今人間国宝に最も近い刀匠、月山貞利の覇気溢れる自信作です。





お買いものガイド
























