脇差し 和泉守国貞(井上真改初期銘)
(いずみのかみくにさだ)
Wakizashi:Izuminokami Kunisada
新刀・摂津 江戸前期 最上作 拵え付き
特別保存刀剣鑑定書付き
探山先生鞘書き有り

刃長:46.7(一尺五寸四分強) 反り:0.8 元幅:2.84
先幅:1.98 元重ね:0.51 先重ね:0.45 穴1
脇差拵え(全長70 江戸後期 鞘 黒の呂塗 返り角、鉄地鋤下彫、花模様図 栗型、瓦金、鉄地毛彫銀象嵌 小柄、赤味がかった赤銅魚子地、容彫色絵、女人の図 下げ移、深緑 柄 親鮫に深緑蛇腹柄巻き 縁頭、四分一擦り石目地高彫色絵、蓮の図 目貫、赤銅容彫色絵、菊枝図 鍔 鉄地木瓜形地透、僅かに金色絵、波模様図)付き。
【コメント】
真改は八郎兵衛と称し、寛永七年(一六三〇)、初代国貞の次男として生まれました。
真改の銘の変遷は、『和泉守藤原国貞』、『和泉守国貞』、『井上和泉守国貞』、『井上真改』の四つに大別されます。
慶安元年(一六四八)二月から慶安五年(一六五二)五月に初代が没するまでが、『和泉守藤原国貞』銘、いわゆる初代の代作代銘時期に当たります。
承応二年(一六五三)八月からは『和泉守国貞』銘、万治四年(一六六一)二月頃からは『井上和泉守国貞』銘となり、同時に『菊紋』も切るようになります。
寛文十二年(一六七二)八月からは『井上真改』と銘じ、天和二年(一六八二)十一月に五十三歳で没しています。
作風は、最初期作に於いては、父譲りの頭の丸い互の目乱れを主調とした作、『井上和泉守国貞』銘となった頃からは、互の目乱れに湾れ調の交じる作、寛文七、八年頃からは、真改特有の広直刃調の深い焼き刃が見られるようになります。
本作は、『和泉守国貞』銘、二代国貞として活躍し始めた頃の初期作、年紀はありませんが、探山先生鞘書きにもあるように、承応~明暦頃、同工二十代半ばの作であることが分かります。
寸法一尺五寸四分強、反りやや浅めの上品な姿で、地刃健全な一振りです。
湾れ調の焼き出しから、互の目、小互の目、やや箱掛かった刃を交え、刃縁良く沸付いて匂い深く明るく冴え、刃中葉、小足入り、柔らかな金筋、砂流しが掛かかっています。
鞘書きにも、『真改初期銘也。この期の同工の典型的作風を示し、出来宜し。』とあるように、大きな疵なく、後の大成を確信する秀逸な地刃の出来、冴えを存分に示した佳品です。






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