刀 浪華住月山雲龍子源貞一彫同作(刻印)
(なにわじゅうがっさんうんりゅうしみなもとのさだかずほりどうさく)
慶応三丁卯年十一月日(一八六七年)


Katana:Naniwaju Gassan Unryushi Minamotono Sadakazu



新々刀・摂津 江戸末期
特別保存刀剣鑑定書付き




刃長:69.6(二尺三寸弱) 反り:1.7 元幅:3.25
先幅:2.31 元重ね:0.73 先重ね:0.61 穴1




 鎬造り、鎬尋常庵棟低い、中切っ先。 鍛え、小板目が沈み勝ちに詰んだ地鉄は、地色明るく、細かな地景を配して所々上品に肌立ち、地沸良く付き、地鉄良好。 刃文、互の目丁子乱れを主体とした焼き刃は、小互の目、小丁子、尖り風の刃を交えて刃縁匂い勝ちとなり、刃中長い丁子足が間断なく入り、匂い口明るく締まる。 帽子、湾れ込んで沸付き、先突き上げ気味に小丸に返る。 茎生ぶ、先栗尻、鑢化粧筋違い。 銅に金着せ二重ハバキ。 時代研磨。 白鞘入り。


【コメント】
 帝室技芸員初代月山貞一作、備前伝丁子刃の優品、希少な自身彫りによる濃厚な昇り龍は見事です。
 月山貞一は、天保七年、近江国犬山郡須越村、現滋賀県彦根市須越町(すごしちょう)に生まれ、七歳の時に月山貞吉の養子となり、弥五郎と称しました。十一歳の頃から鍛刀を学び、父の晩年には代作代銘を数多くこなしています。盛期が明治維新の頃であり、その後直ぐに廃刀令という不遇に見舞われ、苦しい生計を続けましたが、何とか耐え凌ぎ、日本刀の灯を絶やすことなく後世に伝えた立役者の一人です。明治三十九年には帝室技芸員を拝命、大正七年、八十四歳で没。
 『雲龍子』と号し、家伝の綾杉伝の他、五ヶ伝を巧みにこなしますが、不遇時代に備前物の写しを多く作ったこともあり、備前伝に傑作が多く残されています。
 また彫りの名人としても名高く、栗原信秀、本庄義胤と並んで『幕末の三名人』とも呼ばれ、その巧みな彫技は『月山彫り』と称され、以降の一門の作品に刀匠彫りという新境地を開拓しました。
 銘振りは『月山貞一』、『月山雲龍子(源)貞一』がほとんどで、頭に『浪華(花)住』、『大阪住』、『帝室技芸員』を添える場合が多く見られます。また文久から明治初年に掛けての作には、『貞』の字を亀の子風に形取った、同工特有の刻印をまま見受けます。
 本作は慶応三年、同工三十二歳の頃、得意の備前伝丁子乱れに『彫同作』の希少品です。
 寸法二尺三寸弱、身幅重ねしっかりとして、手持ちがズシッとくる地刃健やかな一振りです。
 小板目が沈み勝ちに詰んだ地鉄は、地色明るく、細かな地景を配して所々上品に肌立ち、互の目丁子乱れを主体とした焼き刃は、小互の目、小丁子、尖り風の刃を交えて刃縁匂い勝ちとなり、刃中長い丁子足が間断なく入り、匂い口明るく締まっています。
 同工備前伝の典型と言える出来映えで、丁子刃の刃縁の柔らかさは新々刀随一と言えるでしょう。
 表に昇り龍、裏に旗鉾の貴重な自身彫りがあります。通常、龍は輪郭を掘り下げてから浮き彫りにするわけですが、同工の場合、この掘り下げが特に深いのが特徴で、以降一門はこれに倣っています。本作も刃文の白が正に雲海のように見え、雲間を縫って進まんとする躍動感溢れる龍が、巧みな彫技で表現されています。
 茎尻付近に『貞』の刻印があることからも分かるように、廃刀令前、同工前期に於ける備前伝の代表作です。
 貞一は、鎌倉期の出羽月山鬼王丸に始まると伝わる刀鍛冶一派の末裔、並びに大坂月山家の二代目として、家伝の再興に心血を注ぎ、刀匠としての最高栄誉である帝室技芸員にまで登り詰めました、初代貞一の『彫同作』は中々出て来ません。勿論、本誌初掲載、これは見逃せません。




















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