刀 兼定(和泉守)
(かねさだ)


Katana:Kanesada



古刀・美濃 室町後期
最上作 最上大業物
第十四回重要刀剣指定品
寒山先生並びに探山先生鞘書き有り




刃長:68.4(二尺二寸六分弱) 反り:2.5 元幅:3.27
先幅:2.25 元重ね:0.72 先重ね:0.05 穴2(内1埋)




 鎬造り、鎬高く庵棟低い、中切っ先やや延びる。 鍛え、板目肌流れ心に上品に肌立ち、地沸微塵に厚く付き、細かな地景が頻りに入り、白け映り立って地鉄良く冴える。 刃文、互の目乱れを主体に、角張った刃、小互の目、湾れを交えて、刃縁に美しい小沸付き、匂い深く、明るく締まり気味で良く冴え、刃中葉、足入る。 帽子、湾れ込んで先地蔵風となって掃き掛け返る。 茎生ぶ、先栗尻、鑢鷹の羽。 銀に金着せ二重ハバキ。 時代最上研磨。 白鞘入り(古鞘有り)。



【コメント】
 最上作にして最上大業物、和泉守兼定(之定)の重要刀剣、覇気溢れる豪壮な刀姿、冴え渡る地刃、美濃関鍛冶の最高峰がその技量を遺憾なく示した傑作です。
 和泉守兼定は、孫六兼元と並ぶ美濃鍛冶筆頭で、共に最上作にして最上大業物、『定』の字のウ冠の中を『之』と切ることから『ノサダ』の呼称があります。年紀作に見る作刀期間は、明応二年(一四九三)から大永六年(一五二六)まで、天文初年(一五三二~五五)頃に没したと云います。
 作品としては刀を主体とし、脇差し、短刀、稀に薙刀、太刀も現存しており、 短刀には、『来写し』と呼ばれる端正な直刃も見られます。長大な作はほとんど見られず、やや寸の詰まった打刀が大半を占めています。
 作風は、頭の丸い互の目、互の目丁子刃が主体で、矢筈刃、箱刃、尖り刃が交じって、刃縁匂い勝ちで柔らかく締まった作が多く、鍛えは、良く練られた柾目交じりの板目肌が主体で、その鍛えの良さは、関鍛冶中第一位との定評があります。
 総じて出来映えにムラがなく、関物の中では最も作位が高いと言っても過言ではありません。
 彫り物は、簡素な棒樋や護摩箸程度で、濃厚な意匠の彫りは皆無です。
 銘振りは、最初『濃州関住兼定作(造)』と切り、明応九年(一五〇〇年)頃までは、『定』の字を楷書で切ります。それ以降『之定』銘となり、永正七年(一五一〇)頃に『和泉守』を受領、以降『和泉守(藤原)兼定(作)』と切ります。二字銘も稀に見られますが短刀に多く、年紀作は僅少です。古刀期に於いて『和泉守』といった受領銘を許されることは大変珍しいことです。また古伝書に『銘の悪を正真とする。』等の記載がありますが、これは之定の場合、『字形が整わず不揃いで稚拙な銘の方が正真である。』の意味です。
 鑢目は刀、脇差しは鷹の羽、短刀は檜垣、茎尻は栗尻ですが、後期晩年作になると、鑢目は全て筋違い、茎尻は尖って入山、剣形風となります。
 本作は生ぶ茎在銘、刀ながら二字銘の希少な作、寸法二尺二寸六分弱、切っ先強く延び心で反り高く、元先身幅ガシッとしており、地刃は無類の健やかさを示しています。
 年紀はありませんが、銘振り、鑢目等からして、『和泉守』を受領後の永正末年(一五〇四~二一)頃の作と鑑せられます。同工に於いては、壮年の最良期であり、この時期に数々の名作を生み出しています。
 地沸を微塵に厚く付けた板目肌は、流れ心に上品に肌立ち、細やかで美しい地景が頻りに入り、鎬寄りに白け映りがほのかに立ち、互の目乱れを主体に、角張った刃、小互の目、湾れを交えた焼き刃は、刃縁に美しい小沸が付き、匂い深く、明るく締まり気味で、刃中葉、足が細やかに入っています。
 帽子も地蔵風で、地刃の出来は正に之定の典型を示しており、最上の研ぎと相俟って地刃良く冴えた素晴らしい作です。
 物打ち付近の棟には一ヶ所、生々しい受け疵が今も深々と残されています。
 最上大業物に列せられる之定の斬れ味にまつわる言い伝えは、数多くありますが、中でもその凄まじい斬れ味に驚愕した織田信長が、思わず『人間無骨』と刻み付けた十文字槍は有名です。『人間無骨』とは、呼んで字の如く『人間の骨など無いも同然』の意、それ位何の抵抗もなく斬れる之定の斬れ味、美濃古刀が全般に良く斬れることは知られていますが、その最高峰が之定であることはもはや動かし難い事実です。
 寒山先生鞘書きには『典型作の一』、探山先生鞘書きには『刀で二字銘は好資料、地刃の出来優れ、且つ健やかなることも賞揚される。珍々重々。』とあります。
 これまで之定の重要刀剣は四十数振りに及びますが、本刀は第十四回(昭和四十一年)、比較的初期の頃の指定品だけあって、ご覧頂ければお分かりなるかと思いますが、文句なしの重要という感じがします。
 これ位姿が強く健全な之定は、今後まずお目に掛からないでしょう。全てに於いて同工中傑出した出来映えを示した名刀、あの信長も身震いしたその斬れ味、これが室町期の美濃鍛冶最高峰、家宝として受け継がれるべき不朽の名品です。





















【売約済】商品番号:V-1807 刀 兼定(和泉守) 第十四回重要刀剣指定品 寒山先生並びに探山先生鞘書き有り 

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