黒蠟色塗打刀拵



室町末期~桃山期
第四十六回重要刀装具指定




全長86 柄長17.8 ツナギ長61 反り1.6位



 鞘 黒漆塗、素紋 小柄、赤銅魚子地高彫、無銘、笙図(ふえ)小刀、銘〇〇守藤原金高 鯉口、栗型、返り角、裏瓦、黒漆塗り、素紋 柄 黒革片手雁木巻き 縁、山銅磨地、素紋、天上板素銅・時雨鑢仕立、無銘 頭素銅磨地、素紋 鍔 山銅地木瓜形五三桐紋毛彫、黒漆塗り、桶底耳黒漆塗り、小柄櫃孔、無銘 切羽、素銅地銀着せ二枚


【コメント】
 戦国時代の武将が用いた拵えの現存作、当時の様相を知る上で大変貴重な資料と言える拵えです。
 実戦に携えられたであろうこの拵えには、腰の当たる部分や返り角の漆の擦れ、鍔には刀疵が数か所あり、正に戦国期の武器の外装であることを感じさせます。ツナギの長さから片手打ち刀が収めされていたであろう長さ、後世の刀拵えの原型となる拵えです。
 織田、徳川、豊臣家などの大名の拵えは、代々伝えられており、大切に保存され、現在では国宝、文化財となり、その華麗さや美しさから、美術館や多くの書籍の中でも伺い知ることはできますが、このような普通の戦国武士の拵えが、このように完存に近い状態で残されていることは大変稀であると言えます。
 破損状態は甚だしくも法隆寺等に残された、室町後期の拵えの資料から、この拵えが、室町後期、戦国時代の打ち刀拵えの特徴を見せていることが分かります。
 風雨や激しい動きにも耐えられるように厚く塗られた黒漆、素早く鋭敏に身をこなすために鞘尻は丸く、柄は片手用に短く、柄巻きは片手巻で目貫は柄巻きの中に巻き込まれています。常の小用のために小刀が必須であり小柄櫃があります。鍔は山銅で厚い耳で覆われ、戦闘時の手を守られるように作られており、実際耳には激しい戦闘を思わせる深い刀疵が数か所残されています。そして、唯一武将の出自を伺わせるものとして、表裏に五か所五三桐紋がバランスよく深く毛彫されています。
 豊臣秀吉は、自身も桐紋を好んで用い、家臣達にも大盤振る舞いをしたと伝えられていますので、この拵えは、豊臣家臣団の一人の所蔵であったのかもしれません。
 古金工作の素朴な小柄は、日常的に日々使用されたものか、殆どの魚子地は消え微かに紋の周りに残るのみとなっています。小刀も経年の使用により刃の部分はすり減り、表裏共深い錆に覆われ、微かに○○守藤原金高と判読することが出来るのみです。
 全てオリジナルのままででないと重要刀装具として認定されませんので、当然のことながら、鞘、柄、小柄、鍔全て戦国期のものです。後の世で代々使用された拵えであればこのようにオリジナルな状態では残されてはいないでしょう。恐らく、当時から寺社などに奉納されていたものが戦後の混乱の時期に外に出されたものと考えられます。
 桃山期の覇者の好んだ絢爛豪華な拵えや江戸期の落ち着いた美しさを見せる拵えではありませんが、戦国時代の日々戦いに明け暮れた武将の戦う武器の外装としてロマン溢れる貴重な拵えです。












商品番号:V-1816  黒蠟色塗打刀拵 第四十六回重要刀装具指定

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