脇差し 二字国俊(無銘)
(にじくにとし)


Wakizashi:Niji Kunitoshi(Mumei)



古刀・山城 鎌倉後期 最上作
第四十四回重要刀剣指定品




刃長:54.2(一尺七寸九分弱) 反り:1.1 元幅:2.62
先幅:1.83 元重ね:0.55 先重ね:0.45 穴1




鎬造り、鎬高め庵棟低く、中切っ先やや詰まる。 鍛え、小板目詰み、板目、杢目を交えて所々流れて肌立ち、地班状の沸映り立ち、地沸厚く付き、地鉄良好。 刃文、直湾れ調で、小互の目、小丁子を交えて、刃縁小沸付いて匂い深く、刃中小足、葉、京逆足入り、繊細な金筋、砂流し掛かる。 帽子、小乱れて沸付き、先強く掃き掛ける。 茎大磨り上げ、先栗尻、鑢切り。 銅に金着せ二重ハバキ。 時代最上研磨。 白鞘入り。



【コメント】
 二字国俊(無銘)の重要刀剣、京丁子を交えた典雅なる焼き刃、格調頗る高く味わい深い来国俊の前期作です。
 国俊は国行の子で、仁治二年(一二四一)生まれ、銘には『来』を冠しない『二字国俊』と、『来国俊』と三字銘に切るものとがあります。同派中最初に『来』の字を冠した刀工で、以後皆がこれに倣いました。
 古来より『二字国俊』と『来国俊』に付いては、その作風等の違いから、同人説と別人説が論じられてきましたが、近年の重要図譜では、『両者の製作年紀を合わせると、弘安元年(一二七八年)から元亨元年(一三二一年)までの約四十年となり、一人の刀工による作刀期間と考えても決して無理な年数ではない。』としており、現在は二字国俊を前期、来国俊を後期とする同人説が定説になりつつあります。
 これはまだ鎌倉期には初代、二代と言うように銘の世襲が考え難い時代であったこと、ほぼ同時期の長船長光などもそうであったように、時代の求めに応じて、刀姿、作風が変化して行くのは、何ら不思議なことではないと考えられるためです。
 二字国俊時代の作を合わせると、国宝五口、重要文化財十八口、重要美術品三十七口を数えますが、これは勿論同派中最多であり、名実共に同派の最高峰と言えるでしょう。
 作風は、二字国俊が国行を思わせる身幅しっかりとして、猪首風切っ先の勇壮な姿に、丁子刃の目立つ華やかな乱れを焼くのに対して、来国俊は小切っ先で細身、若しくは中切っ先で尋常な姿に、直刃、直刃調に小模様の乱れを交えた温和な出来が多く見られます。地鉄は国行同様にやや肌立ち心のものが多く見られます。
 本作は無銘ながら『二字国俊』と極められた一振り、平成十年、第四十四回の重要刀剣に指定された逸品です。
 寸法一尺七寸九分弱、切っ先僅かに詰まり、反りやや浅めに輪反り風となった  しなやかなスタイルは、鎌倉後期の太刀にしては姿が優しいですので、元々小太刀風の上品な姿であったと鑑せられます。
 小板目に板目、杢目を交えた地鉄は、所々流れて強く肌立ち、地班状の沸映り立ち、直湾れ調で、小互の目、小丁子を交えた焼き刃は、刃縁小沸付いて匂い深く、刃中小足、葉、京逆足入り、繊細な金筋、砂流しが掛かっています。
   図譜には、『本作は直調に丁子を交えた出来で、同工極め中やや穏やかな趣であるが、格調すこぶる高く深い味わいがあって、二字国俊時代の一作風と鑑すべきである。』とあります。
 国俊の在銘品では、『来国俊』銘に比して『二字国俊』銘が圧倒的に少ないように、無銘極めでも同様のことが言えます。本作の出来、姿からして、おそらく『二字国俊』から『来国俊』移行していく過渡期の作でしょう。
 来国俊の貴重な前期作、焼き刃の深みは、国行や国光とも異なる同工ならではの味わいがあります。『二字国俊』は中々出ませんので、お見逃しなく。


















【売約済】商品番号:V-1887 脇差し 二字国俊(無銘) 第四十四回重要刀剣指定品

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