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短刀 国廣
(くにひろ)


Tanto:Kunihiro



新刀・山城 江戸初期 最上作 大業物
第二十三回重要刀剣指定品
薫山先生鞘書き有り



刃長:27.9(九寸二分) 反り:0.3 元幅:2.74 元重ね:0.58 穴1



平造り、三つ棟低め。 表は梵字に護摩箸、裏は梵字に腰樋をハバキ下で掻き流す。 鍛え、板目肌良く詰み、地沸を微塵に厚く付けてザングリとし、細かな地景をふんだんに配し、地鉄精良。 刃文、直湾れ調で、小互の目、小湾れを交え、刃縁沸匂い一際深く明るく冴え、僅かにほつれ、食違い刃、二重刃風の沸筋を 交え、刃中上品な金筋、砂流し掛かる。 帽子、直調で先僅かに掃き掛け返る。 茎生ぶ、先栗尻、鑢筋違い。 銀に金着せ二重ハバキ。 時代最上研磨。 白鞘入り。



【コメント】
 堀川国広の重要刀剣短刀、新刀最上作、同工晩年に於ける集大成的な一振り、地刃冴え渡る『堀川(慶長)打ち』の傑作です。
 堀川国廣は田中国廣と言い、享禄四年(一五三一)、日向国中西部に位置する古屋(フルヤ)の地、現在の宮崎県東諸県(ヒガシモロカタ)郡綾町入野(アヤチョウイリノ)古屋に生まれ、通称覚右衛門、幼名を鷹忠と言いました。父国昌に鍛刀を学び、戦国最末期当時、日向国全域に四十八の支城を構え、最盛期を迎えていた日向伊東氏に仕えました。天正五年(一五七七)、島津の侵攻によって主家が敗北すると、それに従って豊後に逃げ延びましたが、天正十年(一五八二)頃には古屋に戻ったとされ、その後は古屋を拠点とし、山伏として各地を流浪、美濃国岐阜、相模国小田原、上野国足利などで鍛刀しました。一説によると豊臣秀吉が、天正十四~十五年(一五八六~八七)の九州攻めで島津へ攻め入った際に、国廣の名を知り、後に京へ呼び、後陽成天皇の御前にて鍛刀させたと云います。天正十八年(一五九〇)に『信濃守』を受領、慶長四年(一五九九)頃からは京都一条堀川に定住、郷里から同族を呼び寄せるなどして一門を形成、門下からは、末弟とされる国安を始め、出羽大掾国路、大隅掾正弘、越後守国儔、平安城弘幸、山城守国清、和泉守国貞、河内守国助等々、名だたる名工が輩出されました。
 堀川一門は、同時期の京の名門、三品一門や埋忠一門と覇を競いながら、新刀期最大派閥となり、その中で棟梁たる国廣は、『堀川物』と呼ばれる一つのジャンルを確立、新刀ながら重要文化財『山姥切国廣』を始め、重要文化財十口、重要美術品九口を数える名匠です。
 国廣が京堀川に定住する以前の作は、『日州古屋打ち』、『天正打ち』と呼ばれ、末相州や末関を狙った乱れ刃が多く、定住後は、『堀川打ち』、『慶長打ち』と呼ばれ、相州上工を狙った穏やかな刃調の作が多く見られます。
 年紀作に見る活躍期間は、天正四年(一五七六)から慶長十八年(一六一三)までの約四十年間、慶長十九年四月、八十四歳で没したと云います。
 銘振りは、前期は『日州古屋住国廣作』、『九州日向住国廣作』などが多く、諸国流浪時は、銘文に『山伏之時作之』などと添え、後期は『国廣』、『藤原国廣』、『信濃守国廣』、『洛陽一条住信濃守国廣造』、『城州一条堀川住信濃守藤原国廣』等々、他にも多数あります。
 本作は昭和五十年、第二十三回重要刀剣指定品、年紀はありませんが、その銘振りからして慶長十四、五年の作、いわゆる『堀川打ち』、『慶長打ち』と鑑せられる同工晩年円熟期の傑作です。
 寸法九寸二分、先反り浅く付き、三つ棟で身幅のしっかりとした造り込みです。
 板目肌が良く詰んだ精良な地鉄は、地沸を微塵に厚く付けてザングリとし、細かな地景をふんだんに配し、直湾れ調で、小互の目、小湾れを交えた焼刃は、刃縁沸匂い一際深く明るく冴え、僅かにほつれ、食違い刃、二重刃風の沸筋を交え、刃中上品な金筋、砂流しが掛かるなど、『堀川打ち』の典型を示しています。
 地刃健全なことは言うまでもなく、研ぎも素晴らしいので、地刃の美点、見所も分に示されています。茎も穴一つで銘も鮮明、気持ちの良い銘振りです。
 表は梵字に護摩箸、裏は梵字に腰樋をハバキ下で掻き流していますが、刀身の美観を高める上品な彫り物です。
 京の都は応仁の乱で一度焦土と化しましたが、信長、秀吉らの全国統一過程に於いて復興を遂げ、再び政治経済の中心都市として繁栄しました。
 国廣が活躍した江戸最初期、刀剣史に於いては、鎌倉、南北朝太刀の磨り上げ姿に、新時代の気風を盛り込んだ慶長新刀スタイルが確立されましたが、この一翼を担ったのが国廣であり、門下からあれだけの名工を多数送りだした功績は計り知れません。同工なくして新刀の繁栄はなかったと言えるでしょう。
 短刀、脇差しに傑作の多い国廣ですが、本作は地刃の出来、健全さ、彫り物など、全てに於いて、同工の本領が遺憾なく発揮された晩年の代表作と成り得る傑出の一振りです。









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商品番号:V1896 短刀 国廣 第二十三回重要刀剣指定品 薫山先生鞘書き有り 【※価格はお問い合わせ下さい】

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