黒漆唐草文金蒔絵鞘長巻拵
薙刀(長刀)無銘




古刀 室町中期~末期作
第六十七回重要刀装指定品(令和三年)(二〇二一)




拵:総長215.4 総反り6.2 柄長98.0 柄反りなし 鞘長117.5 鞘反り3.5
薙刀:刃長105.8(三尺四寸九分強) 茎長54.0 反り3.6 元幅3.75 元重ね1.21 穴2





鍔 素文 竪丸形 鉄研磨地 角耳小肉 無櫃孔 無銘 石突 素文 鉄研磨地 無銘 逆輪 素文 山銅研磨地 無銘 柄 黒漆蛭巻塗 鞘 黒漆唐草文金蒔絵 切羽 山銅地金鍍金二枚 練革黒漆塗一枚 兜金、猿手、縁、鞘金具と同作同図、金無垢三つ葉葵紋散図 目貫、金無垢地容彫三双三つ葉葵紋図

薙刀
鎬造り(横手なし)、鎬高く庵棟低い。 鍛え、板目に杢目、流れ肌を交えて肌立ち、地色やや黒み勝ち、地沸厚く付き、地景入り、地鉄概ね良好。 刃文、湾れ調で、刃縁に良く沸付いて総体的に潤んで沈み勝ちとなり、刃中所々金筋、砂流し烈しく掛かる。 帽子、直調で沸付いて強く掃き掛け、先焼き詰める。 茎生ぶ、先栗尻、鑢筋違い。 銅に銀鍍金ハバキ。 時代研磨(さび、ヒケ、曇り有り)。 白鞘入り。



【コメント】
本拵えは、黒漆唐草文金蒔絵鞘長巻拵えで、室町中期~末期作、令和三年(二〇二一)、第六十七回の重要刀装指定品です。
長巻拵えは、柄を長く造り、太刀、刀と同様に柄を巻くことからこの呼び名があり、柄尻の石突部分は、薙刀や槍とは異なり、太刀同様の金具が付いています。
本作の柄は、黒漆蛭巻き塗り、鐔、石突金具は、鉄磨地で古色を醸し出しており、逆輪や切羽等も、何とも言い難い時代感が良く出ています。鞘の蒔絵は、安土桃山期にその流行を見るいわゆる高台寺風で、古色溢れると共に風格を備えた素晴らしい金蒔絵です。高台寺蒔絵とは、漆塗りの平面に金粉や銀粉を散らして描いた平蒔絵技法のことで、桃山時代を代表する華麗な漆工芸です。黒漆と金蒔絵の対比が見事で、豊臣秀吉や正室の北政所(ねね)もこよなく愛し、当時の武将達にも大変好まれました。

図譜には、『この時代の拵えは、現存数が多くなく、大変貴重な一口である。』とあるように、この鞘の味わい、色味は、五百年という長い時間を掛けて徐々に醸し出されたものであり、何とも言い難い深みがあります。
刀身は、通常の薙刀ではなく、刀形状で、茎が薙刀の様に長い造り込みになっています。こういった作を日刀保では、長刀とも呼んでいます。太刀と薙刀の中間形式、柄の長い打刀とも言えるでしょう。
長刀は、戦国時代に登場した特殊形状、現存作としては、上杉景勝愛の長巻拵えなどが有名です。
刀身は、当時の大和物が多く見られますが、これは大和鍛冶が僧兵を抱えた有力寺院に従属していたためで、中でも尻懸鍛冶が特に多く残されています。それ以外では、同じく大和鍛冶の金房一派の作も見受けられます。
本作は、寸法三尺四寸九分強、全長で五尺三寸弱、鎬すこぶる高く重ねも分厚いので、重量感が凄いです。故に白鞘の抜き差しを含め、取り扱いには十分な配慮が必要です。
板目に杢目を交えて流れ心に肌立つ地鉄は、地色やや黒み勝ち、焼き刃は湾れ調で、総体的に潤んで沈み勝ち、所々刃中金筋、砂流しが烈しく掛かっているのが見て取れます。
外装と同時期、室町中期以降の作とすれば、前述した尻懸の後代、金房辺りでしょうか。地刃にやや地方色、野趣がありますので、奥州の宝寿鍛冶なども一案かもしれません。
地刃にやや目立つ鍛え肌等もありますが、これだけの長大な作ですので致し方ありません。
それよりも、重要刀装に指定された室町期のオリジナル外装とセットで現存していることの方が重要、もはや奇跡的なことです。おそらくは、上位武士の所持品で、戦勝祈願に神社に奉納されていた可能性もあるでしょう。
戦国時代の外装で、これだけ状態の良い物は、まずお目に掛からず、更に内外セットの完品は、もう出て来ないかもしれません。














商品番号:V-2061 黒漆唐草文金蒔絵鞘長巻拵 薙刀(長刀)無銘 第六十七回重要刀装指定品(令和三年)(二〇二一)

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