笄:舟図
無銘古後藤
Kogai:Fune Zu
室町末期
第十九回重要刀装具指定品

長さ220.8 肩幅15
赤銅波地 高彫 蕨手金
重要図譜
「大振りの笄で、図柄も大きく雄大な波地に、舟二艘を配して力強い。彫が高く大振りで谷も低い。室町末期の後藤の作で、作者を誰と決定し難いまでも、時代と系統には異論がない。古来こうした作域のものを古後藤と呼ぶ。
これもその優作の一つである。」
古後藤とは、祐乗、宗乗、乗真らの室町期の後藤の作を言い、上三代の誰であるかと極められない作を古後藤と言い伝えています。初代祐乗は将軍足利義政に仕え、その子宗乗も父祐乗の鏨法を継ぎ足利家に金工師として仕え、三代乗真は永正九年に京都に生まれ、宗家を継ぎ、足利十三代、十四代に彫金と政務を兼ねて側近として仕えています。
そして、後藤家は明治に至るまで四百年間に亘り、彫金、政務両面で重要な地位を継承、担うことになります。
上三代に見る古後藤の特色は、何といっても材質の良さです。赤銅は金質多く黒々とし、烏の濡れ羽色と称され、袋着せの金は厚く、大ぶりな笄、小柄はずっしりとした重量を感じさせます。上三代は無銘であるため、その誰かとは極めがたく、後代の極め銘や折紙、名家の伝来文書等で、誰の作であるかを現代にも極めとして伝えています。
この笄も大振りで重量感があり、肩の部分から耳かきまでの丸いカーブ、蕨手の形状などから古作であることが分かります。鏨あと鋭く、山高く、谷深く、往時の輸送手段として最も使われた廻船を大胆に力強く彫り込んでいます。
落とし桐箱入り 寒山箱書きあり
重要図譜
「大振りの笄で、図柄も大きく雄大な波地に、舟二艘を配して力強い。彫が高く大振りで谷も低い。室町末期の後藤の作で、作者を誰と決定し難いまでも、時代と系統には異論がない。古来こうした作域のものを古後藤と呼ぶ。
これもその優作の一つである。」
古後藤とは、祐乗、宗乗、乗真らの室町期の後藤の作を言い、上三代の誰であるかと極められない作を古後藤と言い伝えています。初代祐乗は将軍足利義政に仕え、その子宗乗も父祐乗の鏨法を継ぎ足利家に金工師として仕え、三代乗真は永正九年に京都に生まれ、宗家を継ぎ、足利十三代、十四代に彫金と政務を兼ねて側近として仕えています。
そして、後藤家は明治に至るまで四百年間に亘り、彫金、政務両面で重要な地位を継承、担うことになります。
上三代に見る古後藤の特色は、何といっても材質の良さです。赤銅は金質多く黒々とし、烏の濡れ羽色と称され、袋着せの金は厚く、大ぶりな笄、小柄はずっしりとした重量を感じさせます。上三代は無銘であるため、その誰かとは極めがたく、後代の極め銘や折紙、名家の伝来文書等で、誰の作であるかを現代にも極めとして伝えています。
この笄も大振りで重量感があり、肩の部分から耳かきまでの丸いカーブ、蕨手の形状などから古作であることが分かります。鏨あと鋭く、山高く、谷深く、往時の輸送手段として最も使われた廻船を大胆に力強く彫り込んでいます。
落とし桐箱入り 寒山箱書きあり




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